
43歳以上の方の人工授精による出産率
43歳以上の患者さんから人工授精をして妊娠できますか?と言うようなご質問を頂きました。
実際に論文などのエビデンスを調べてみると43歳以上の人工授精成績にフォーカスを当て書かれた論文を見つけましたのでご紹介します。
ネガティブデータになります。
≪論文紹介≫
『人工授精(IUI)は43歳以上の女性にとって治療可能な選択肢ですか?排卵誘発プロトコルと精子の由来による分析』(論文紹介)』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33107579/
方法:
43歳以上の人工授精(IUI、AIH)の妊娠転帰を調査するために2011年1月から2018年3月までの間に、単一生殖医療期間で43歳以上の女性を対象に、後方視的のコホート研究を行いました。
主要項目は、人工授精の 1 周期あたりの妊娠数と出生数でした。フィッシャー厳密分析およびカイ二乗分析を実施しました。
結果:
この施設で行った9,334周期の人工授精のなかで、325回の人工授精(3.5%)は、受精時年齢43歳以上の女性(43.6±0.8歳、範囲43~47歳)を対象としていました。
これら325回の人工授精を分析したところ、生化学的妊娠は5回(1.5%)、生児出産は1回(0.3%)のみでした。
ドナー精子を用いた人工授精(N=1/49、2.0%)とパートナー精子を用いた人工授精(N=4/276、1.4%)の間では、妊娠率に差はありませんでした。
妊娠率は、ゴナドトロピン注射(N = 2/211、0.9%)、クロミフェンまたはレトロゾール(N = 2/78、2.6%)、自然周期(N = 1/36、2.8%)を用いた人工授精間で差はみられませんでした。
結論:
43 歳以上の女性における子宮内人工授精の使用は論文などを見てみるとほとんど効果のない治療で、これは卵巣刺激やドナー精子の使用とは無関係でした。
年齢が上がると共に卵子の修復能は低下しますので高齢でも妊娠するキーポイントは卵子の質を上げる事です。

